記事概要 東京都教員採用試験の場面指導の際に面接官は何を考えているのか、面接官の心理を書いていきます。
面接官は受験生が「教員の世界の常識」がわかっているかを見ている
面接官は場面指導(ケーススタディ)の質問を通じて、「受験生が学校現場での常識を理解しているか」をチェックしています。面接官(現職の教員)が受験生の返答に対して(そんなの現場で通用しない。)と思ってしまうようであれば、合格にはたどり着きません。
「教員の世界の常識」を知る最適な方法は、「現場の教員から答えを聞く」です。ボランティアでもアルバイトでもいいので、学校の教員と接する機会があるとよいでしょう。特に現場の教員に、「場面指導の際にあなた(教員)ならどうしますか」という質問をすると、受験生にとってかなり有益な情報を得ることができるでしょう。「百聞は一見に如かず」です。学校の常識を知るために、現場の教員に質問するといいでしょう。
受験生の返答の理想と現実
実際に事例に関する質問を行っている側からすると、受験生から質問の「正答」はほとんどでてきません。本音で言えば、教育実習程度の経験しかない受験生に「ベストアンサー」を求めるのは、かなり酷なことであるということは面接官もわかっています。
ですので、例え面接試験本番でうまく返答ができなくても、「自信をもって発言する」ことだけは必ず意識しましょう。ある意味、ベストアンサーが出ないのは、他の受験生も一緒です。本番では間違いを気にせず、質疑応答を行いましょう。
面接官は受験生の敵ではない
教員採用試験対策として、場面指導の練習をしていると、(なんで面接官こんなこと聞いてくるんだよ。答えわからないよ。)という感じで、返答に詰まることがあります。(こんなこと質問するなよ)と思うことが多々あります。しかし、あくまで教員採用試験の面接官は、受験生から「正答」を引き出そうと思っています。面接官は受験生に対して、いじわるな質問をしようとは思っていません。面接官が難しい質問をしてくるというのは、(この受験生なら、難しい質問を答えられるかもしれない)と期待している証拠です。難しい質問に対してひるまず、面接中は面接官の意図をくみ取って、「正答」を出せるようにしましょう。
「他にありませんか」は正答でない証拠
場面指導の質問に答えていると、面接官から「他に方法はありませんか。」や「それで十分ですか。」というようなことを言われることがあるでしょう。面接官が言うこれらの言葉の裏の意味は、「受験生の返答は正答ではない」です。特に、2、3回同じような質問をされる場合には、面接官からの質問に対して答えが出ていない可能性が高いです。一方で、受験生の答えに対して「そうですね。」というような返答が来ると「ベストアンサー」を出せたと確信していいでしょう。面接官は質問の内容に関して、「まさしくこれ」という答えを持っています。面接官からの「他にありませんか。」に対して、頭をフル回転させて違う答えを考えましょう。
とにかく答えは「報告連絡相談」
場面指導の答えは結局のところ「報告連絡相談」に尽きます。場面指導においてとにかく、「報告連絡相談」を言っておけば、面接官側からすると、非の打ち所がなくなります。「報連相」は、場面指導の面接において一番万能な答えです。「報連相」だけ答えられないのはまずいですが、困ったら「報連相」で答えましょう。
総括
場面指導の質問において、面接官が何を考えているのかを理解して、面接を優位に進めていきましょう。
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