記事概要 東京都の教員採用試験の一次試験に出題される、論文の書き方を説明します。今回は教員採用試験の論文の練習をする前に知っておきたい、「原稿用紙の字数調整」について説明します。
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教員採用試験の論文問題の原稿用紙について
東京都の教員採用試験では、論文を書く試験があります。この論文試験で用いられる原稿用紙は、横書きで35字×30行の設定になっています。さらに、論文試験では論文に関して、「30行(1,050字)~26行(910字)で書く」という指示があります。教員採用試験の論文を練習するときは、「字数」と「行数」も意識しましょう。
原稿用紙の字数の調整
教員採用試験の論文の原稿用紙は、1行が35字です。右から左に書く横書きの原稿用紙で、1行が35字の設定なので、論文中に段落を変える際に、「。(句点)」のあと、原稿用紙の右側に最大33字程度の空白ができる可能性があります。
教員採用試験の論文の採点者(公立小中高校の校長)は、受験生が書いた論文が30行~26行に収まっていれば、論文の総字数を気にすることはほとんどありません。しかし、論文全体の見栄えは多少意識します。要するに、原稿用紙の右側にあまりにも空白が多いと、採点者にとって印象が悪いのです。例えば序論の文が、
私はこの経験を生かし、個々の子供に応じた丁寧な指導を行い、学習内容の定
着を図る。
となった場合、内容はともかく、見た目が良くないと考えられます(論文を書く際には、原稿用紙の使い方のルールに従わなければならないので、段落の初めの「私は」の前はひとマス空けます)。この序論は40字ですので、教員採用試験の原稿用紙に書いてみると、文末の「図る」の右側に、31字の空白が生まれることになります。あまりにも空白が広いと、採点者に(この受験生は、字数(行数)を稼ぐためにこのような表現を使っている)と勘繰られる可能性が出てきてしまいます。
総括
教員採用試験の論文において一番大事なことは、読みやすく明瞭な論文であることです。これ自体は間違いないのですが、つまらないことで論文の印象が悪くなることは避けるべきです。論文の採点者に(字数を稼いでいる)と思われないように、各段落の最終行に関しては、20字を超すような字数調整を可能な限り行いましょう。
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