新型コロナウイルス感染拡大による出席停止への意識 【ポジティブな不登校】

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記事概要 新型コロナウイルスの感染拡大によって、学校に来ない児童・生徒が増えました。今回は、コロナによる行動制限が緩和された今、欠席と出席停止についてのとらえ方を改めて考えていきます。 
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単なる頭痛も重症扱いで出席停止扱いに

 新型コロナウイルスの流行以前は、学校伝染病とされる病気以外での「発熱」や「体調不良」による欠席は、「欠席」扱いでした。しかし状況は一変して、頭痛や腹痛、発熱などの内科の症状による欠席は通常、「出席停止」扱いになっていきました。

 新型コロナウイルスが猛威を振るって以降、様々な内科の症状は出席停止扱いになってきました。コロナの初期症状として頭痛や咳などの内科的な症状が出て、翌日から高熱が出て味覚がなくなり、コロナウイルスの発症が決定的になるという事例はもちろんあります。「コロナウイルスの疑いがあるので、大事をとってお休みする」ことも大事です。しかしながら学校現場の人間の視点から言わせてもらえば、内科的な症状によって「出席停止」で学校を欠席した児童生徒のほとんどは、翌日、まるでなにもなかったかのような顔で元気に出席してきます。

疑惑の出席停止

 はっきり言って、「頭痛」や「腹痛」「体調不良」を理由に、頻繁に欠席する児童生徒に対して、多くの教員は「だらしがない」「さぼりがち」「なまけ癖がある」「精神的に弱い」「逃げ癖がある」というようなレッテルを張りがちでした。頭痛、腹痛、体調不良で苦しんでいる人がいるのは事実です。しかし、これらを理由にして頻繁に欠席する児童生徒は、欠席しない生徒に比べると、だらしがない生徒であることが多いのも事実です。

 そして、新型コロナウイルスの流行以前は、「頭痛」「腹痛」「体調不良」などを理由に頻繁に欠席する生徒たち自身には、「欠席する」ことに、多少は後ろめたさや罪悪感を感じていたように思えます。無論、症状の深刻度は本人にしかわかりませんが、「ちょっとお腹が痛い」「頭が痛い気がする」だけで欠席するのは、周囲の生徒からすると「ずるい」と思われる行為でしょう。

新型コロナウイルス対策なら、なんでも出席停止になること

 しかし、「頭痛」「腹痛」「体調不良」などが「出席停止」の扱いになると、周囲の対応も欠席する本人の意識さえも変わってきたように感じます。ここ数年の子どもの様子を見ていると、これらの理由により出席停止となる生徒には、学校に来ないことへの後ろめたさや罪悪感をほとんど感じられません。むしろ、「学校を正当に休む理由ができた」くらいにとらえている生徒のほうが多い気がしています。コロナという緊急事態であったことは仕方ないことでしたが、ほとんどの内科的症状を「出席停止」扱いにすることは、子どもに「合法的に学校を休む理由」を与えているように思えてならないのは、私だけでしょうか。これが教育的に良いことなのか、大人も子どもも真剣に考える必要があると感じています。
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