教員採用試験 1次試験の論文の過去問及び解答例1 東京都教採

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記事概要 東京都教員採用試験の、論文の問題の解答例です。参考にしてください。

問題

各学校では、 児童・生徒に主体的に学習に取り組む態度を養う教育の充実を図ることが求められています。このことについて、あなたの考えを述べた上で、その考えにたち、教師としてどのように取り組んでいくか、志望する校種と教科などに即して述べよ。

解答例

 現在私は公立中学校において、学習支援員、部活動の指導員を務めている。生徒の中には、「なぜ勉強するの?」と学習の意義を理解していない者、学習の喜びを知らない者もいる。しかし、彼らも学習の意義を理解し、学習意欲を持って、主体的に学習したいという気持ちを有している。私は彼らの学習意欲を高め、主体的に学習に取り組ませるために、以下2点が重要だと考える。

 第1に、学習と日常生活とのつながりを示す授業づくりが大切である。社会科は学習と日常生活との関連を示すやすい科目である。授業を通じて日常生活とのつながりを示すことで、学習意義を理解させ、主体的な学習を促す。

 具体的に、社会科教員として、授業の中で、学習内容と日常生活とのつながりを何度も伝える。歴史的分野においては、歴史的事象と現代社会との関連を具体的に示す。例えば、中世の大航海時代が、現代の世界の勢力図を作ったこと、宗教の伝播が、今も続く、国際紛争になっていることなどを伝え続ける。さらに、毎時の授業では、その日の新聞紹介をし、国際情勢、国内政治に関して、学習内容と関連付けて解説する。このように、学習内容と日常生活とのつながりを示すことで、学習の意義を理解し、学習意欲を持ち、主体的に学習しようという態度を育むことができる。

 第2に、達成感を与える学習指導が大切である。現任校の学習支援では、生徒の成長を認め、評価することを徹底してきた。評価をすることで、学習意欲が高まり、新たな学習にチャレンジしようと取り組んでいる生徒を何度も見てきた。だからこそ、学校と家庭両方で、生徒の成長を評価し、達成感を与えることで、学習の喜びを実感し、主体的に学習に取り組む態度を育てていく。

 具体的に、学級担任としてまず、生徒の学習状況、生活状況を把握する。私自身の日々の観察だけでなく、生徒の関係者である、教科担任、無活動顧問、保護者とのコミュニケーションを徹底する。 そこで、生徒の授業の様子、家庭学習の状況を把握した上で、達成可能な課題を与えたり、放課後、長期休業を活用し、補習を行う。 そして、生徒の小さな成長も見逃さず評価する。このように、生徒の成長を評価し、学習における達成感を与えることで、「もっと学びたい」という学習意欲を高め、主体的に学習しようとする態度を育む。

 以下の実践を中心に、日々精進しながら、先輩教員の助言を聞き、より効果的に、生徒の主体的に学習に取り組む態度を育んでいく 。

計1011字

総括

 この論文は、10点満点中、7か8点です。10点中、6点取れていれば、合格基準に達します。ですので、十分合格点の内容になっています。

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教員採用試験 1次試験の論文の過去問及び解答例2 東京都教採
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