記事概要 保護者や生徒、若手の教員が、職務上で関わりのある教員の資質を測るための評価基準を書いていきます。残念ながら、公立学校に所属する職員の誰しもが、「いい人間」「有能な人間」だとは限りません。そこで、公立の小中学校に勤める教員を評価する際の、基準やバロメーターについて解説していきます。今回は、校長の資質及び評価基準について書いていきます。
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校長がICTに精通しているか。
その昔、各中学校にコンピュータ教室が一斉に設けられ、日本製のデスクトップ型のパーソナルコンピュータ(PC)が採用され、PCの操作をクラス単位で学ぶ授業が始まりました。当初は、何かの調べ学習等で生徒が考えなしの印刷命令を出した結果、大量の印刷物が発生するなどの混乱がありました。
PCがデスクトップ型からノート型に置き換わり、さらにタブレット型ご導入され、今では「GIGAスクール構想」ということで、全国の児童・生徒全員にPCが一台ずつ配られるようになり、すべての教科での活用が図られるようになりました。
さて校長は、一般に年齢が高いこともあり、ICT教育に不慣れな校長もいて、学校内でのICTの活用にはあまり口出ししない傾向があります。一方、『ICTに精通している』と自負・自認する校長の中には、校内予算枠をICT機器の購入に偏重する傾向があります。さて、どちらの校長が評価されるでしょうか。
2 校長がICT研修や研究に意欲的か
「教育公務員は、絶えず研究と修養に努めなければならない」という法律があります。したがって、不当な命でなければ、「教育公務員(教員)は研究と修養に努めなければ」なりません。
さて、校長の中には、児童・生徒のためにとリーダーシップを発揮して、研究発表会をなにかと企画したり引き受けたりする人物がいます。また、進取の気性から、「生成AI」をいち早く自校に取り入れたり、「生成AI」を使った授業を教員に指示したりする人物がいます。授業の実際の報告を求める人物もいます。
このように、時代の最先端を走る校長は、どのように評価されるでしょうか。
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