記事概要 私Garudaは2024年8月、 東京都の教員採用試験の2次試験に参加してきました。そこで、私Garudaの受験報告をもとに、令和7年度以降の東京都の教員採用試験の個人面接がどうなりそうかの考察を書いていきます。あくまで私Garudaの考察ですので、全てが正しいとは限りません。今後、東京都の教員採用試験を受験する人の参考になれば幸いです。
前回記事はこちら
個人面接の考察
2次試験(個人面接)の合否基準が変わってきている
以前の記事及び動画で、東京都の教員採用試験の2次試験の合否基準について解説していました。
東京都教採 2次試験合否基準のA~Eのランク付け【東京都の教採は独学でなんとかなる】
こちらの記事及び動画で、
「3人の面接官は、集団面接と個人面接の両方を考慮し、面接する受験生10人(場合によっては9もしくは8人)にABCDEのランクをつけ、Aランクの受験生2~3人は合格と、Bランク2~3人は期限付き採用(簡単に言えば補欠合格)という扱いになる」と解説しました。
しかし、今回の東京都の教員採用試験では、面接官3人(面接官の人数に変更はありませんでした)は最大、受験生3人×3セットの計9人の面接をします。つまり、面接官が評価する受験生の最大数が変わってきているので、合否の基準も若干変わっているかもしれません。
面接官が評価する受験生の人数が変わったのは、公立学校の教員の志願者が減ったことが原因と推測されます。上記リンクで解説したように、受験生10人の内2~5人を正規合格及び期限付き合格(要するに補欠)にしても、東京都の公立小学校の教員が足りていないことが原因であると私Garudaは推測します。
受験生全員が質問される内容がある
2024年、私Garudaが東京都の教員採用試験の個人面接試験を受けていて、面接官の一人から以下のような質問をされました。
Q: わかりました。では、ちょっとこれからある事例を話すので聞いてみてください。はい。ある担任の教員が、進路の悩みについて個別に相談したいと思っているある生徒からlineのIDを教えてほしいというふうに言われたので、lineのIDを教えました。その後、この先生は生徒と頻繁に連絡し合うようになり、学校の外で会う約束をし、さらに担任のその自宅で2人きりで会いました。という事例を聞いて、あなたはどう思いますか。
参考 東京都教採2024年 2次試験の受験報告書1(個人面接)【東京都の教採は独学でなんとかなる】
この質問は、私Garudaが個人面接の内容を思い出しながら書き起こしているので、一字一句正確なわけではありません。詳細に説明すれば、私Garudaはこの事例を聞いていて、担任の教員(担任ではないかもしれない)とLINEを交換したというところまで聞いて、『そんなのダメに決まっているだろ』と思ってしまい、後半部分を集中して聞いていられませんでした。そこで、私も同じようなことを質問されたという人は、コメントを書いてください。
私Garudaが知る限り、今までの東京都の教員採用試験の個人面接で、このような質問をされることはありませんでした。かつての教員採用試験の個人面接では、一人目の面接官は、面接票に関すること以外の内容は質問しませんでした。この質問に関しては、おそらく読まなければいけない台本があって、それを読み上げている感じでした。
しかもこの質問に続き、
Q: はい。で、この事例では、生徒と先生がlineや電子メール等で個人的なやり取りをしたり、 自宅に入れたり、校外校内を問わずに会ったりすることも不適切です。これは保護者が相手でも同じです。このようなことは学校教育の信用失墜になりますので、気を付けておいてください。で、もしもこういうことがあった時は、1人で抱え込まずに、学年主任とか主幹に相談し、組織で対応することが大切だということも覚えておいてください。
というような補足説明が面接官からありました。私Garudaは、『面接試験の場でこんな説明をする必要があるのか』と思いましたが、おそらくこういう説明は受験生全員が受けていると予想します。私Garudaだけがこんな説明をされているとは考えられませんし、生徒とLINEを交換したような経験もありません。
しかし、生徒と連絡先を交換しないなんて当たり前の話ですが、私Garudaを含む受験生にこういった質問や説明があるということは、教員と生徒で連絡先を交換することが増えているのかもしれません。
面接票についてあまり質問されない
私Garudaは面接票に関する質問の対策を十分に行っていましたが、私Garudaの想定よりも面接票からは質問されませんでした。東京都の教員採用試験の今までの個人面接では、面接票に関係のないことは質問されませんでしたが、受験報告の記事でも書いているとおり、面接票以外からもかなり質問されました。ある意味、東京都の教員採用試験の面接対策が難しくなってきています。
いじめに関して必ず質問される
私Garudaは、面接官からいじめに関する質問を2回されました。私Garudaがいじめについて2回も質問されたのは、そのほかの質問の返答が十分で、他に質問する必要がなかったからかもしれませんが、個人面接では少なくとも1回はいじめについて質問されるのではないか推測します。
参考 東京都教採2024年 2次試験の受験報告書3(個人面接)【東京都の教採は独学でなんとかなる】
コンプライアンスに関して質問される
私Garudaは個人面接で、
Q: はい、話を変えます。あなたが 教育公務員になった時に、都民の期待や信頼に応えるためにどんなことを大切にしていきたいと思いますか。
というような質問をされました。面接票の項目⑰に、「教育公務員として都民の期待や信頼に応えるために重視していくことについて述べてください」という文言が追加されたこともあり、東京都の教員採用試験の面接票に新しく追加された文言は、個人面接で質問されやすいでしょう。
参考 東京都教採 令和6年(2024年)度の私Garudaの面接票 【東京都の教採は独学でなんとかなる】
生徒像に関する質問がされる
私Garudaは個人面接で、
Q: 中学2年生の生徒像っていうのはどういうふうにお考えですか。
という質問をされました。『そんなん聞いてどうするんだよ』、と私Garudaは個人的には思って、それを態度にも出していました。過去の東京都の教員採用試験の個人面接では生徒像なんて質問されなかったのに、この質問を面接官が繰り返し行ったということは、受験生全員に質問する前提の質問なのではないかと推測します。
参考 東京都教採2024年 2次試験の受験報告書3(個人面接)【東京都の教採は独学でなんとかなる】
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