副校長の仕事の点から見た副校長・教頭評価基準3 【学校関係者評価基準】

スポンサーリンク

記事概要 保護者や生徒、若手の教員が、職務上で関わりのある教員の資質を測るための評価基準を書いていきます。残念ながら、公立学校に所属する職員の誰しもが、「いい人間」「有能な人間」だとは限りません。そこで、公立の小中学校に勤める教員を評価する際の、基準やバロメーターについて解説していきます。今回は、副校長及び教頭の資質及び評価基準について書いていきます。
前回記事はこちら

副校長の仕事の点から見た副校長・教頭評価基準2 【学校関係者評価基準】
記事概要 保護者や生徒、若手の教員が、職務上で関わりのある教員の資質を測るための評価基準を書いていきます。残念ながら、公立学校に所属する職員の誰しもが、「いい人間」「有能な人間」だとは限りません。そこで、公立の小中学校に勤める教員を評価する...
スポンサーリンク

十分な事務処理能力があるか

 副校長及び教頭の職務は、校長の補佐と学校の管理・運営です。学校を運営していくには、学校の全てを知っておかなければなりません。地域との連携、保護者の対応、来客対応、教員の管理、事務処理、施設の管理など、副校長や教頭には数えきれないほどの仕事があります。これらの仕事を首尾よく、期限を守ってこなせることが、副校長・教頭の資質として大事です。

 また、副校長や教頭は、教育委員会の組織や学校設備の実態、校内外研修の概要や地域連携の実際など、様々なことを教員から質問されます。管理職になったばかり、あるいは、赴任して間もなくであれば、質問への即答は難しいことですが、赴任後の1年以内には、教員からの質問に全て明確に答えられることが、管理職である副校長・教頭の資質でしょう。事務処理の全て完璧にいくとはかぎりませんが、教員が副校長・教頭の事務処理に不満をあまり持っていなければ、副校長や教頭は優秀な可能性が高いでしょう。   

 副校長や教頭に教員が質問したとき、「他の先生に聞いてみて」なんていう答えが返ってきたら、その管理職はあてにならないということでしょう。

職員の調整能力があるか

 これは教員の育成にも関係してくることではありますが、教員に適切な仕事を任せ、教員の能力を最大限引き出すのも、副校長・教頭にとっての非常に大事な能力です。また、職員一人一人の人間関係を踏まえて職員室の座席を考え、職員の要望をくみとりながら校務分掌を設定し、教員の相性に配慮して学校を運営することも、副校長や教頭の大事な仕事です。そして、校務の進捗状況を確認しながら、必要に応じて適切で的確な助言に努め、教員間のコミュニケーションを図る能力が、副校長・教頭には求められます。

 当たり前の話かもしれませんが、職員をよく観察し、職員の能力を把握しているかが、組織で上に立つ人間の大事な資質です。そのうえで、教員のリーダーとして教員集団を率いることが、教員間の無用な摩擦や対立を予防につながります。

副校長の仕事の点から見た副校長・教頭評価基準4 【学校関係者評価基準】
記事概要 保護者や生徒、若手の教員が、職務上で関わりのある教員の資質を測るための評価基準を書いていきます。残念ながら、公立学校に所属する職員の誰しもが、「いい人間」「有能な人間」だとは限りません。そこで、公立の小中学校に勤める教員を評価する...

コメント

タイトルとURLをコピーしました