記事概要 海外子女教育振興財団が仲介する、日本人学校で働く教員の募集について、応募状況から見る人気の日本人学校について書いていきます。要するに倍率の高い学校ですので、合格して赴任することになればラッキーではあるものの、採用に関してあまり希望を持たないほうがいい学校とも言えます。
この記事の参考
https://www.joes.or.jp/cms/joes/pdf/zaigai/teacher/2022/gakkosaiyouichiran2021_9_2.pdf
日本人学校の概要 教員免許所持者が海外(外国)で働ける学校(前回記事)はこちら
ヨーロッパにある日本人学校はどこも人気
ヨーロッパにある日本人学校から、海外子女教育振興財団を経由して教員募集が行われることがあります。しかしその回数や募集人数はさほど多いものではなく、ここ10年で一度も海外子女教育振興財団のサイトからの募集がない日本人学校も多数あります。
その稀有なヨーロッパの日本人学校からの募集に対しては、応募が殺到します。ここ数年ですと、ルクセンブルクやベルギーの日本人学校が教員の募集を行っていました。私Garudaが見た限りでは、採用者1人に対し応募者が40人程度というような状態です。ヨーロッパの日本人学校の選考では、倍率でいえば最低30倍は下らないでしょう。応募者が、教員を募集する日本人学校がある国の公用語を話すことができる人(ルクセンブルク語がわかる人がルクセンブルクの日本人学校に応募するようなこと)であれば、30倍を超す採用倍率でも合格できるかもしれませんが、そんな人材は教員などやっていないでしょう。いずれにせよ、ヨーロッパにある日本人学校に簡単に合格できるとは、夢にも思わないほうがよいでしょう。非現実的すぎます。
英語圏の日本人学校も人気
英語圏の日本人学校もかなり人気がある印象です。海外子女教育振興財団のサイトに募集がかかることはほとんどありませんが、オーストラリアやニュージーランド,アメリカへの選考も、ヨーロッパほどではないにせよ倍率は10倍以上になるでしょう。たとえ応募しようとも、受かると思わないほうが賢明です。いずれにせよ、治安が悪くないという印象の国への選考では、倍率が高くなる傾向があるでしょう。
東南アジアのシンガポール日本人学校もかなりの人気校です。国が経済発展していることに加え、英語圏というのが人気の理由の一つでしょう。加えて、シンガポール日本人学校は学校の規模が大きいこともあり、募集する教員の人数が多い状況です。したがって、上記の国と比べると、採用される可能性は高くなるでしょう。
シンガポールほどではありませんが、隣国のマレーシアの日本人学校も近年人気が高まっています。
超親日国の台湾にある日本人学校も人気
沖縄の目と鼻の先に位置し、物価も安い台湾。海外子女教育振興財団による募集では、高倍率になる傾向です。英語が公用語の国ではないものの、日本語の通じる人が多少いるということもあり、「海外に住む」という点ではかなりハードルの低い国の一つです。親日国で日本からの距離が近く、日本食も手に入れやすい。台湾で働いてみたいという人が続出するのもうなずけます。
ちなみに、台湾には台北と台中と高雄の3か所に日本人学校があります。
海外子女教育振興財団の日本人学校で教員募集の中で倍率の低い日本人学校はこちら
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