記事概要 立場や時代にかかわらず、公立私立を問わず、学校の教員が思っているけど言えないことについて説明します。今回は、学校の教員は生徒の勉強の才能を伸ばすことはできないという内容について解説していきます。これらは、公言すると、PTA、人権団体、新聞等のマスコミ、評論家、教育学者などその他もろもろが黙っていないので、現役の教員は絶対に主張しない(できない)ことです。
勉強は才能(前回記事)はこちら
勉強の才能を伸ばすことはできない
学校の教員が生徒の勉強の才能を伸ばすことはできないです。識字障害を持つ生徒に漢字を完璧に覚えさせるのは不可能ですし、短期記憶で覚えられる数を増やすこともできません。感覚やひらめき、芸術の能力を鍛えるために右脳のトレーニングを学校で行っても、明確な成果が出るにはかなりの時間を要します。学校に在籍している間に、右脳を鍛えた結果を実感するのは、ほとんどの人はできないでしょう。才能は、生まれたときに親から遺伝されるものであり、他者が関与できるものではないのです。『ドラゴン桜』や『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』ような「学校の先生のおかげで学力が上がった」という内容のストーリーがあります。これらの例も絶対に存在しないわけではないですが、まずありえないです。学校で実際に起こりうる現実的な話を言えば、「教員が、もともと生徒が持っていた勉強の才能を開花させる」ことはあります。むしろこれこそが、学校の教員が狙っていることであり、生徒の勉強に貢献できる限界です。
「私が指導すれば、どんな生徒でも学力があがる」なんて思っている学校教員はいないはずです。もしこんなことを大真面目に考えている教員がいればその人は、勉強する才能がある生徒しか指導したことがない教員であるはずです。相手にしないほうが得策でしょう。
結局のところ、勉強は才能および遺伝です。祖先が勉強の才能を持っていれば、子どもが勉強の才能を持っている可能性が高いというだけです。勉強の才能や能力を伸ばすことができるとすれば、脳科学者や頭がよくなる薬を作ることができるような製薬会社のほうが現実味があります。いずれにせよ、学校の教員が関与できる範囲の話ではありません。
余談 教員のやる気がないわけではない
ここまでの内容は、教員としての働き方に納得できず、教員の仕事を辞めたアマチュア教員が生意気に語ってきた(ほとんどの教員が公言しないものの、同意できる内容ではあるはず)。しかしながら、この記事を読んで勘違いしてほしくないことは「学力が上がらない要因は99%は子どものせいだからといって、ほとんどの現場の学校教員は必死になって、生徒の学力を伸ばそうとしている」ということです。一般的に、教員の指導によって学力が上がる生徒は100人に1人でしょう。ですが大方の教員は、学力が上がる生徒が1人でも増えるようにと、日々、教材研究や授業の腕を磨いています。効率が悪いことをわかっていても、生徒のために研鑽を続けているのです。
あくまで学校現場の教員は、一生懸命生徒に指導を行っています。残念ながら、まともな授業さえできない教員もいなくもないですが、ほとんどの教員は熱意をもって指導をしています。
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