記事概要 私Garudaが書いた、令和2年度の東京都教員採用試験の一般選考論文B問題の論文の完成形です。なお、私Garudaが書いた論文の解答例は、教員採用試験の問題用紙の「1行35字」に合わせています。
1回目の校正の記事がこちら
問題Ⅰ
B 次の記述を読み、下の問題について、論述しなさい。
あなたは生活指導・保健指導部に所属している。
年度初めの生活指導・保健指導部会で、生活指導主任から、「昨年度行った生活に関するアンケートでは、『集団や社会のきまりを守ることができた』の項目で、否定的な回答が多くみられました。また、各学年の生活指導担当の教員からは、『教員から言われればきまりを守るが、きまりの意義を理解して、自ら守ろうとする意欲に欠ける生徒が多い。』や『日々の学校生活の中で、自律性が育まれていないのではないか。』との報告を受けています。そこで、今年度、生活指導・保健指導部として、『規範意識を高めるとともに、自律性を育む。』を重点事項にしたいと思います。」と報告があった。
部会終了後、生活指導主任からあなたに、「先ほどの重点事項に基づいて、生活指導・保健指導部の一員として、どのように指導に取り組んでいくか、具体的に考える必要がありますね。」と話があった。
問題
生活指導主任の発言を受けて、あなたならどのように児童・生徒の指導に取り組んでいくか、志望する校種に即して、具体的な方策を二つ挙げ、それぞれ10行(350字)程度で述べなさい。また、その方策を考える上での問題意識やまとめを明確に書き、全体で30行(1,050字)以内で述べなさい。ただし、26行(910字)を超えること。
引用 平成31年度東京都公立学校教員採用候補者選考(32年度採用)問題・正答・配点
https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/static/kyoinsenko/saiyo_kako/data/h32/mondai36.pdf
解答例
私は生徒に、集団や社会のきまりを守るべき場面でどのように行動するかを 考える機会を与えることで、生徒の規範意識を高めるとともに、自律性を育む。 1 学年をまたいだ活動を通じ、模範となることの意義を理解させる。 学校生活の中には、他の学年と協力しながら活動する機会がある。立場や年 齢が違う人と関わる際に、生徒たちにとってどのような行動が最適なのかを考 えさせることは、生徒の模範意識の向上と自律性高めることにつながる。 委員会や部活動を私が指導していた際に、上級生は話を聞いているが、下級 生が話を聞いていないことがあった。私は下級生に、上級生がどんな姿勢で話 を聞いているか観察させた。すると生徒全員が集中して話を聞くようになった。 そこで、上級生は行動で下級生を感化するように継続して指導する。教員だ けの指導ではなく、上級生が行動の見本となることで、上級生の模範意識を高 める。同時に、下級生には学校の決まりを自ら守ろうとする意識的な行動を心 がけさせ、下級生自らがどのように行動するべきかを学ばせる。部活動におい て、上級生が下級生の手本になることを継続して指導し、上級生が手本となる ことを習慣とする。 2 学校行事を通じ、模範意識を高めるとともに、自律性を育む 学校行事の中には校外学習や運動会など、外部の人と関わったり、大人に見 てもらったりするものがある。このような機会に、生徒自身が学校の代表であ るという意識させることが、生徒の規範意識や自律性を育てる最善策である。 全校朝礼の時、陸上競技大会に参加する生徒に対し校長先生がおっしゃった 「我が校の代表として、頑張りなさい」という言葉に誘発され、会場での生徒 のふるまいが終日素晴らしく、その後の行動が自律的となったという例がある。 私は生徒に、行事を通じて生徒の成果を発表するような機会に「大人は子ど もの結果だけを見ているのではなく、子どもの成長を見ている」ということを 教える。さらに、生徒全員が主役であり学校の代表であるということも指導す る。子どもは学校の代表として、自身の成長を大人に見せることができるよう に、自律ある言動を意識させ、実践させる。さらに、晴れ舞台で成長を見せる には日々の成長が欠かせないといことも教え、自律の精神を身に着けるように 指導する。 以上のことを意識し私は、生徒の規範意識を高めるとともに、自律性を育む。
総括
字数を調整する際には、「字数増やす」よりも「字数を減らす」方が圧倒的に楽ということを知っておきましょう。
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