記事概要 東京都の公立学校教員採用試験の、1次試験の論文の書き方を説明します。今回は教員採用試験の論文の結論を書くときのテクニックについて解説します。
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私Garudaが書いた、論文の序論と結論についての記事はこちら
論文の結論を書くためのテクニックと準備
結論はなくてもよい
結論部分は、言ってしまえば、字数調整のための部分です。問題文に指定されてある、論文の最低行数である26行(字数で言えば910字)まで達していなければ、減点の対象となります。なんとしてでも「結論部分」で規定行数まで論文を延ばさなければなりません。一方で、序論と本論までで論文の最大行数の30行(最大字数は1050字)まで達している場合には、結論を書く必要はありません。というよりも、行数オーバーも減点対象ですので、決して行数を超えてはなりません。東京都の教員採用試験の論文では、規定行数及び字数に収めなければ合格はまずありえないと覚えておきましょう。
文字数を調整する
結論部分は、いくら長くても、最大140字(4行)が限界でしょう。結論部分がこれ以上に長くなると、長ったらしく感じます。もしも結論部分を140字程度書かないと最低字数の910字に届かないようであれば、序論及び本論(特に本論)の字数不足(内容が薄い)可能性が高いと考えられます。内容が薄いと必然的に点数も低く、教員採用試験の1次試験も不合格になってしまいます。
私Garudaの結論の考え方
言ってみれば、結論部分は必須の部分ではないものの、結論を書くスペースがあるのなら書いておくに越したことはないということです。
私Garudaは結論でも、序論で用いた「必須部分」を利用します。序論と結論で同じ表現を使用することで、論文の軸をぶらさないようにするためです。結論で「必須部分」を利用すれば、論文の流れにまず間違いはありません。私Garuda自身、最良の結論は「以上により、必須部分~」という表現形式であると確信しています。
必須部分については詳しくはこちら
結論ではまず、「必須部分」を優先的に用います。しかし、「必須部分」を活用しても論文の規定行数(字数)に達しない場合があります。「必須部分」を結論に入れても字数が足らない場合、「柔軟性の高い文言」を入れるようにしています。
柔軟性の高い文言を利用する
「柔軟性の高い文言」とは、どんな論文問題に対しても応用させることができるような表現です。柔軟性の高い文言をいくつか用意することで、臨機応変に結論部分を締めくくることができます。柔軟性の高い表現には次のような例があります。
- 教育の成果はすぐに出るものではなく、指導には継続が必須である。
- 教師自身が努力する姿を見せることこそが、教育とって重要なことである。
- 教える立場にいながらも、日々自らも学び、生徒とともに成長していく所存である。
(31字)
(34字)
(38字)
とりあえず、このような表現を覚えておくと、何かと役に立つでしょう。
総括
東京都教員採用試験の論文問題において、教育に関係しないことが問われることはあり得ません。ある意味、「教育の真理」のようなものは、問題文がどうであれ、論文の中で適応させることができます。上記の文章はそれぞれ無難な表現ですので、このような「柔軟性の高い文言」をいくつか用意しておき、結論部分に臨機応変に挿入するとよいでしょう。もしくは、論文を書いている際に思いついた、より優れた表現を用いるようにしましょう。
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