〇都の教員に関する服務と処分。
教員の非違行為については、「体罰等」を始めとして、「児童・生徒へのいじめ」「性的行為、セクシャルハラスメント等」から「監督責任」までが一覧で示され、それぞれの行為の程度や内容に応じて、免職から戒告まで4段階の処分が定められている。
問題は、「明示されていない非違行為につても、処分の対象となる」という一文。要は、ありとあらゆることが処分の対象となりうるということ。処分の理由として、時に、「信用失墜行為」という伝家の宝刀が持ち出されるが、いつ、どこで、何を行ったことが「信用失墜行為」となるのかが、またその裁量が不明なことが怪であり謎。
また、「年度末まで休まずに頑張ります」と訴える、有給休暇の残りの少ない教員が、ついに私事欠勤となると、本人ばかりか管理職にも処分が及ぶ。私事欠勤となる前に休職させられなかったのか、と言われても、「頑張る」と本人が言えばそれを尊重したいものだが、無理にも休職させるのが正解だそうだが、本当にそれでよいのかは疑問。
閑話休題 これって信用失墜行為(服務事故)? あなたはどう思う
エピソード1 怪盗X
今は昔、昭和の中頃。小学校の学級担任が、集めた教材費を教室の教卓にしまっておいたそうな(これ自体、考えようによっては信用失墜行為)。それがいつの間にか行方不明。それを聞かされた児童間では、必然的(?)に「自分は潔白」「犯人は誰だ」が話題に。
学級担任は、真相を突き詰めるべく(犯人を特定しようと)、新たに集めた教材費を教室の教卓にしまっておいたそうな。ところが、それもいつの間にか消えてしまい、学級担任の悔しがることしきり。その姿を見、その浅慮を知った児童たちは、あきれることしきり。
エピソード2 インターナショナル クラスルーム
これも今は昔、昭和の中頃。クラス替えでN教諭組となった友を廊下で待つと、教室からは何やら聞きなれぬ歌声。聞けば、インターナショナル、つまり、労働歌を毎放課後歌う(歌わされる?)という。さらに、共産党を信奉するN教諭は、担任する生徒宅を訪問し、『赤旗』の購読を勧めるため、しかなく『赤旗・日曜版』を契約する家庭もあったという話。
エピソード3 私を探さないで
今は昔、昭和の末。都内某高校で倫理社会を教えるS教諭は、新学期の初めの授業で、「私は声が小さいので、私の話は前から3列目くらいまでしか聞こえません。授業を聞きたい人は、前のほうに座ってください。また、時々校内で迷子になり、教室までたどり着けないことがありますが、探さないでください」とのたまわれた。
生徒はたいへん素直であったため、先生の体質に配慮し、少数の物好きな生徒を除き、教室の後方に着席するようにした。また、チャイムが鳴っても姿を見せぬ先生を探すことも、職員室や社会科教員室を訪ねもせずにいた。夏休み明け、S教諭が某国立大学の助教授になったことを知り、どのような人物が大学の教員になるかを学んだが、授業で何を学んだかはさっぱり覚えていない。
エピソード4 新幹線『のぞみ号』事件
今は昔、これは平成の初め。中3担任のI先生は大の辛党。明日から修学旅行の引率とあって、前夜は遅くまで、いつも以上にアルコールを体内に蓄積させていた。
さて、修学旅行当日。修学旅行専用の新幹線『ひかり号』は、姿を見せぬI先生を残して出発時刻どおりに東京から京都へ。寝坊して東京駅に到着したI先生。万事休すと思いきや、新幹線『のぞみ号』で西へ。名古屋駅の新幹線ホームで、生徒を乗せた『ひかり号』を笑顔で迎え、悠々(?)と乗車したI先生を見て、生徒は驚くばかり。
エピソード5 棚から牡丹餅、コインロッカーから……
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