我何が為に働く  モチベーション革命 【学校においてほしい本】

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モチベーション革命  尾原和啓

 

概要

 先輩や上司、社長、加えて親や親戚と仕事の話をしていると、「なんか違うな」と思うことはないだろうか。言葉にするのは難しいのだが、なんとなく価値観が違うことはわかる。その価値観が違うのは、「世代」が違うからである。世代が違うと幼少期に育った環境でさえ、日本であってもまったくの別物である。その世代間の考えの違いを言語化し、若者はどうやって上の世代と調和すればいいのか、上の世代はどう若者と接すればいいのか、を説明したのが本書である。

印象に残った・役に立つと思ったところ(作品引用)

 上の世代のサラリーマンは、立身出世のためなら家庭を犠牲にしてしまうのが、企業戦士としてむしろ美徳とされてきました。個人という小さなものより、もっと大きなものを一心に見つめてきたのがこの世代でした。そんな時代を知らない 30 代以下の「乾けない世代」にとって、最も犠牲にしたくないものが「自分の時間」です。仕事が絶対ではなく、仕事と並列に、家庭や自分の時間を大切にしたい。 何より、どうしてそれらを犠牲にしてまで、やりたくない仕事を優先しなければいけないのか分からない。

 いわば「乾いている世代」である上の世代のモチベーションは「国」や「社会」を動かし、支えていくという「大きな枠」で作り上げられてきました。
 一方、「乾けない世代」のモチベーションは「家庭」「友人」「自分」という、「小さくて身近な枠」で作り上げられています。

 上の世代と今の世代のモチベーションの違いを理解していないと、価値観やモチベーションの持ち方の違いゆえ不幸が起こります。 「乾けない世代」が自分自身をダメだと思ってしまったり、上の世代が下の世代を理解できず新しい可能性を摘んでしまうことがあります。

 すでに世の中には必要最低限のものは溢れています。今は「どう遊ぶか」までを、提案してあげなければなりません。相手の潜在的な欲求を見つけ出して、体験をプロデュースしていくのが、これからの仕事なのです。

 仕事と遊びの境目がなくなる時代だからといって、好き放題やればいいというわけではありません。周囲からの信頼感を得ているからこそ、自分がより得意なことに専念する状況を作るスタートラインに立つ、ということは忘れないでいてくれると嬉しいです。いつの時代も、人は信頼がすべてです。少し話は逸れましたが、これだけはずっと変わらない社会のルールなのです。

まとめ

 職場の人間に対して、「最近の若者はなぁ」とか、「なに考えてんだこのじじい」とか思ってしまう人に読んでほしい。世代間の思想の軋轢を取っ払ってくれる作品。若者との関わり方がわからなくなってしまった上司、上司の指示に納得がいかない若者は、この本を読んで自分の行動、職場の人間との接し方を顧みては。少しでも職場の人間関係の改善を望む大人に読んでほしい一冊。

「モチベーション革命」の書評はこちら

モチベーション革命を読んで感じた「労働と調和の限界」【学校においてほしい本】
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