偏差値50~55の私立中学校の生徒の特徴　【中一人材　学校ヒエラルキー】

記事概要　日本で最大の人口を誇る東京都において、その勉強の才能をもった子どもたちがどこに流れるのか、そして人材の集団がどのようなヒエラルキーを成形しているのか、どのような学力分布図を成形しているのか、偏差値等を参考に私Garudaの視点で解説していきます。今回は、偏差値50~55の私立国立中学校の生徒の特徴について解説していきます。

偏差値50~55の私立国立中学校の生徒の特徴

学習面における「天才」はまずいない

　この層の生徒は、学習面において突出した「天才型」ではなく、平均的な学力の持ち主です。コツコツ努力して、受験日直前まで努力して、私立中学に合格し入学するという印象です。しかし、「天才型」でないことがネガティブな意味を持つわけではありません。「天才型」でないことで、むしろ堅実な成長が期待できます。

努力の才能があるが、勉強において、努力が結果に必ず直結するとは限らない

　この層の生徒は、たくさん勉強して成果を出すことができますが、「勉強が得意か」と聞かれ、「得意です」とは答えないでしょう。最低限の勉強や宿題はこなすタイプでしょうが、努力が必ずしも結果に直結するわけではありません。学習への意欲がある生徒は多いかもしれませんが、学習効率がいいとはなかなか言えないでしょう。そういった中で、粘り強く物事に取り組む「根性」と「忍耐力」のあることが、この層の生徒の大きな特徴です。学習面で壁にぶつかることがあっても、諦めずに取り組み、理解できないことがあれば納得いくまで教員に質問するようなタイプです。しかしながら、時間をかけて勉強したものの、成果がでないこともあります。

最後までやり遂げる能力を身に着けた子どもが多い

　途中で投げ出さず、最後まで物事をやり遂げる力を持つ生徒が多いのも特徴です。というより、勉強の才能が極めてあるわけではないので、偏差値50以上の私立や国立中学校に入学するには、直前まで受験対策が必要になるので、努力や忍耐の結果として身につく能力です。たとえ結果が他者と比較して目立たなくとも、自分自身の成長を確実に感じられることが多いのが、偏差値50~55の私立国立中学校の生徒の強みです。

国数理社の一教科に秀でているタイプもいる

　偏差値50~55の私立中学校の生徒には、全教科では難しくても、特定の教科で際立った才能を発揮する生徒もいます。
　数学の論理的思考が得意な子や、国語で創造的な文章を書く力を持つ子などがその例に挙げられます。このような「一点突出型」の生徒は、得意分野をさらに伸ばすことで大きな成果を上げる可能性があります。１つの教科だけであれば、偏差値65前後の生徒と対等に渡り合う学力を備えていることもよくあります。

まとめ

　偏差値50～55程度の私立中学校の生徒では、学習面で突出した「天才型」ではなく、努力を重ねる能力や根性、忍耐力が備わっていることが大きな特徴です。特定の教科や領域で強みを発揮する生徒がいますので、その可能性を引き出す教育環境の整備が重要です。勉強以外でも粘り強さややり遂げる力が期待されるため、社会に出た後に応用できる力を着実に育てていくことが重要です。