主人公には恋をしている女性に光って見える? 「恋は光」 【学校においてほしい本】

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恋の光

著者 秋★枝

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あらすじ

 人とコミュニケーションをとるのが苦手な主人公の西条は、小学生時代から「恋をしている女性が光って見える」という不思議な能力を持っている。しかし、その能力が本当に「恋をしている女性が光っているのか」の確証がもてないでいる。そんな西条は、たまたま大学の授業で隣に座った東雲に恋をする。小学生からの親友で誰よりも西条を理解する北代、携帯を持たなくテレビも見ない不思議ちゃん東雲、他人の彼氏に魅力を感じるモテ女の宿木。様々な個性を持つキャラクター達がおりなすハーレムストーリー。

「恋は光」の最大の魅力

「恋の光」に振り回されるキャラクター達

 西条には「恋をしている女性に光って見える」特性を持っている。しかし西条には、西条の一番の理解者である北代の恋の光は見えない。北代自身は長らく西条に想いを寄せているものの、光が見えないゆえに、西条は北代が自分に恋をしていないと考える。しかし物語後半で、西条と同じような「恋をしている女性が光って見える」能力を持つ大洲(りょう)と大学の学園祭で出会ったときに…。

 「恋とは何か」を探求している東雲は、徐々に西条に心を惹かれていく。物事を深く考えるがゆえに、「恋」を知りながら「恋」を意識し始める。西条には「恋の光」が見えるので、東雲の好意が見える。西条が恋の光の話をすれば、「東雲が西条に好意を寄せているということを知っている」ということを暗に伝えてしまうことになる。二人の関係の行方は…。

 宿木は先手を取り、「付き合ってみませんか」という誘い文句により、西条と付き合い始める。しかし「恋の光」が見える西条は、宿木から恋の光が「北代か東雲の話をしている時にしかでない」ことに疑問をもつ。他人の男を奪うことに興奮を覚える宿木は、最初から西条を好きだったわけではない。西条にフラれてから本気で西条のことを好きになった宿木は…。

 3人の恋の行方はもちろん、「恋の光」とはいったい何なのかについても興味をそそられる。

現代の小中学生が恋は光を読むメリット

 この時代だからこその「交換日記」

 SNSが主流の時代の子どもは「交換日記」ということばさえ知らないのではないだろうか。便利になった現代だからこそ、過去を見つめてみるきっかけにしてほしい。

全7巻で完結

 少女漫画としては比較的短い7巻完結の作品。文章が多い訳でもないので、読みやすくあっさり読破できる。加えて、恋は光は1冊600円+税と、一般的な漫画としてはさほど高くはない。

エロ描写は少ない

 子どもにマンガを紹介する際に気をつけなければならないことの一つに、「過激すぎる描写がないか」という点がある。「恋は光」の作中には、少年少女に対して好ましくない表現はほとんどない。純粋な少女漫画である。

作中の単語が難しい

 登場人物の使用する言葉がいちいち難しいので、小中学生にとっては、読んでいて辞書を使ういい機会が生まれるであろう。私Garudaの印象としては、『博士の愛した数式』の作中で出てくるような語彙のレベルである。大人が読んでも?と感じる難解な表現もたびたび見られる。「恋は光」に夢中になると同時に、子どもの語彙も増えることを願いたい。

総括

 単純に作品として面白いです。私Garuda的には、恋の三角関係という点では、『いちご100%』に似ていると感じた。恋を通じた人間関係を学ぶためにも、勉強になる作品。

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