ジェフ・ベゾスはこうして世界の消費を一変させた ネットビジネス覇者の言葉
桑原晃弥 PHPビジネス新書
概要
本書では、ネットショップ最大手のAmazonを創り上げた天才ジェフ・ベゾスの金言を集め、解説している。時代の開拓者として、リーダーとして、これからの人間たちがどんな意志を持って生きていくかの指標になるような作品。
学ぶべき金言
大きなことが非効率に行われている時、そこにチャンスがある
ジェフ・ベゾスはインターネットによる物販を考えたとき、書籍が最適だと考えた。しかしAmazon創業当時、書籍販売のビジネスは合理的でないと思われていた。ベゾスは、合理的ではないビジネスに、効率の良い、顧客が望むやり方を持ち込めばチャンスがあると考え、それを徹底した結果、今日のAmazonがある。
面倒くさいことや非効率なことに対峙したときに「やりたくない」ではなく「チャンスがある」と思えるかどうか。
考え方によっていかようにもなることを表した言葉。
ビジネスにおいてよく出る疑問は「なぜそんなことやるの?」というものです。でも、とするなら「なぜやってはいけないの?」という疑問も、それと同じくらい正当性があるのです。
そこに優れたアイデアがあり、実現するスキルや強みがあるなら「やらない」という選択肢はあり得ない、というのがベゾスの考え方だった。「なぜやるの?」と聞かれたら、「なぜやってはいけないの?」と聞き返してみるといい。もし説得力のある答えが返ってこないなら、ベゾスのように「かまうもんか」と言ってやってみればいい。
日本の閉鎖的で否定的な文化を覆すような考え方を持っているAmazon及びジェフ・ベゾス。このような哲学から革新は生まれるということがよくわかる。
すべては長期にわたる計画だ
ベゾスは、急速な成長も目指すが、そこから早急に利益を出そうということではなく、顧客との信頼関係を築きながら永続的な成長を目指す。
これこそがAmazonがAmazonたる所以である。超長期的な計画をもつことができるからこそ、Amazonは強いのである。Amazonはこの理念により「勝つ」よりも「負けない」企業になっている。何故なら、我慢比べでAmazonの右に出る者はいないからである。
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