教育業界に生産性を 「学校現場」を大きく変えろ! 【学校においてほしい本】

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「学校現場」を大きく変えろ!MISSION DRIVEN回転すしチェーン店で売り上げトップだった転職教師の僕が、ツイッターで学校の「ブラックな働き方」を変えていく話  坂本良晶 

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概要

 くら寿司でトップの売り上げを記録し、小学校教員に転職した坂本良晶氏が、著者の経験をもとに学校業界をよりよくするため、学校業界に対して様々な提言をする作品。他業種から移動してきた教員として、行動力を武器にSNSを通じて、『教育の生産性改革』を目指す。学校を少しでもよくしようと考える人の味方になる作品

見どころ

 筆者は学校現場の多くの教員と異なり、4年制大学を経て教員になった人間ではない。学校教員の中で4年生大学を経ないで教員になった教員は全体の1割にも満たないであろう。まして、4年生大学を経て学校教員になった人の多くには、教員以外の仕事を経験したことがない人が多い。ある意味、これが一般に「教員は世間知らず」と揶揄される原因の一つでもある。しかし、その通りでもある。その点で、飲食業界から通信大学を経て教育業界に入ってきた著者は、現場の多くの教職員とは異なる視点をもっているので、趣深い点が多々見られる。

 一般的な教員と違い、今現在の制度自体に疑問を持つことができるだけで、著者は教員としての価値が大いにある。特に、教育現場の体制に対して疑問を持ち、現場を変えるため現場の問題を発信するという意識は、改革者としての鏡である。

 教員免許制度に対して批判しているのも、非常に面白い。話は逸れるが、私Garuda自身も教員免許更新制度を撤廃することには大賛成である。しかし、ネットやSNS上で免許更新制度を反対する人が少ないので、批判の声が社会的に届いていない感じがする。私Garuda自身は、免許更新制度の仕組みそのものをよくわかっていない人が多いので、そもそも免許制度撤廃に対しての賛成反対の意見がない教員が多いと感じている。その結果、免許制度反対の意見に勢いが生まれず、現行の免許制度のままでいるように感じる。

 そういった点でも、免許更新制度反対の理由をもっと深く掘り下げ、教員はもちろん、社会全体として免許更新制度の認知を進めるとよい。反対意見を強めて、免許更新制度を撤廃まではいかなくとも、改訂くらいまでこぎつけられるとよい。

 加えて、本書の巻末の「[実践編]教育の生産性を上げる3つのテクニック」には、仕事の生産性が上がるテクニックが書かれていて、この内容だけでも本書を買う価値が十分にある。凡人の助言を100回もらうよりも、秀才の助言を1回もらうほうが圧倒的に効率がよい。まして、現役の教員であればなおさらである。これが、教員経験のない他業種の意見では話にならない。現場で結果を出している教員のテクニックには、莫大な価値がある。若手だけでなく、ベテランであっても役に立つ情報なので、巻末部分だけでも読むべきである。

まとめ

 教育現場の人間が、客観的に業界を観察するということは、なかなかできるものではない。教育業界を見つめ直し、教員の意識改革をするのに役に立つ作品である。

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