今日において「銭ゲバ」が学生に与えるインパクト 【学校においてほしい本】

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記事概要 漫画家ジョージ秋山の作品「銭ゲバ」が、現代の学生に与えるインパクトを説明します。
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資本主義での生き残り方 「銭ゲバ」 【学校においてほしい本】
銭ゲバ(上) 銭ゲバ(下)posted with ヨメレバジョージ秋山 幻冬舎 2007年10月 楽天ブックス楽天koboAmazonKindle ...
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時代相応の絵

 1970年当時に掲載された漫画としては、銭ゲバの絵に対してなんら不満を覚えるようなことはないだろう。しかし、仕方のないことではあるが、表現技法が洗礼された現代の漫画と比べてしまうと、やはり「銭ゲバ」は圧倒的に画力に欠ける。連載当初、絵が下手と称された「進撃の巨人」と比べても、絵力はない。しかしだからこそ、現代の子どもには何か考えさせる作品になっていると考える。漫画は絵だけで評価されるものではない、絵以外の面で読者に訴えかける作品もある、ということを教えてくれる。

現代では考えられないほどの貧困

 主人公の母の蒲郡久仁子は寝たきりの状態で、医者に看てもらう生活を続けている。その久仁子の看病のためのお金を、自転車操業のような状態で集めていた。

 社会保障制度がある程度充実してきた21世紀の日本において、蒲郡風太郎ほどの貧困生活を送っていたという若者は、ほとんどいないであろう。小学生時点では、太平洋戦争時の庶民の暮らしがいかに苦しいものであったかを学ぶ機会は多いが、戦後の時代でさえ、日本にもこういう貧しい時代があったということを読者に教えてくれる。

貧困がもたらす負のスパイラル

 主人公蒲郡風太郎でさえ、本人が好き好んで銭ゲバになったわけではない。ある意味、時代と環境が彼を銭ゲバにさせたと言ってもおかしくはない。

 金がないことにより、物事がうまくいかない。社会に出始めると痛感することはあるが、親や社会に守られている子どもには、本物の「貧困」というものを感じることはかなり少ないであろう。

 しかし、貧困により追い詰められていくというのは、銭ゲバの世界に限ったことではない。日本では極限の貧困はかなり目立たなくなってきたかもしれないが、世界的に見ればこれはかなり以上なことである。

圧倒的なバッドエンド

 今日の漫画業界を席巻しているのは「鬼滅の刃」や「ONE PIECE」といった作品であろうか。いずれも、なんやかんやでハッピーエンドにつながるような作品が多い。一方「銭ゲバ」の主人公蒲郡風太郎は、全くもって報われない。風太郎が悪事を働いてまで成功を手に入れようとも、ほころびを探して追い詰めてくる人もいる。子どもには、王道ストーリーだけでなく様々な作品に触れてもらい、感性を磨いてほしい。「銭ゲバ」のバッドエンドは、後味の悪さにおいても、大きなインパクトを読み手に与えるだろう。

総括

 「銭ゲバ」自体、漫画のアプリやキャンペーンなどで、無料で読むことができる場合があります。読み終わるのに時間がかかる漫画ではないので、まず銭ゲバを読んでみてください。

銭ゲバ(上)

銭ゲバ(下)

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