記事概要 東京都の公立学校教員採用試験の、2次試験の個人面接で使用する面接票の各項目の書き方を説明します。東京都教員採用試験の面接票を見ながら確認してください。今回は、面接票の項目⑪学校教育で生かしたい得意とする領域や分野の「専攻・研究内容・卒論のテーマ等」に関して、面接中に質問されそうな内容と返答を考えていきます。
面接票の書き方9 項目⑪ その3はこちら
面接項目⑪ 学校現場で生かしたい得意とする分野や領域
私Garudaの面接票
私Garudaは「専攻・研究内容・卒論のテーマ等」の欄に、
専攻…イギリス文学
イギリスの社会を描いた作品の考察を行う。
卒論テーマ…イシグロカズオの考察
日本からイギリスに移住した作家イシグロカズオの作品を、彼の作品で多く用いられる技法「頼りにならない語り手」の技法に気をつけながら考察する。
と書きました。
面接時の質問と対策
書いた内容をもとに、面接官から質問されそうなことと、その答えを用意します。
注 Q=面接官からの質問 A=私Garudaの解答
イギリス文学について
Q あなたがイギリス文学を専攻した理由を教えてください。
A はい、私は読書が好きで、長い歴史のあるイギリスの文学作品を読みながら英語の勉強をしたいと考え、イギリス文学を専攻しました。
Q イギリス文学を通じてあなたは何を学びましたか。
A はい、イギリス社会は階層社会が有名ですが、階層制の社会を生きる人によって、視点が全く異なるということを学びました。
Q それを教育の場においてどのように生かしますか。
A はい、学校の中でも社会においても上下関係のようなものはありますが、自分は自分で良い、みんな違ってみんないいということを指導します。
Q 授業でイギリス文学の作品を扱う場合、何を選びますか。
A はい、児童文学の一つのピーターラビットを選びます。
Q それはなぜですか。
A はい、ピーターラビットは日本でもある程度認知されていて、イラストがあるのも生徒にとって馴染みやすいからです。
イシグロカズオについて
Q イシグロカズオの技法の「頼りにならない語り手」なんですか。
A はい、イシグロカズオの作品は一人称視点で物語が語られることが多いですが、あくまでその語り手の視点で話が進むので、語り手の言うことや説明が必ずしも事実かわからないというものです。
Q イシグロカズオの作品を学校教育に用いることは難しくないですか。
A はい、かなり難しいですが、短編小説であればなんとか授業で扱えなくもないと考えます。
Q 卒論はどのようなこと書きましたか。詳しく教えてください。
A はい、「日の名残り」と「浮世の画家」というイシグロカズオの作品と、イシグロカズオ自身の経歴を鑑み、イシグロカズオの作品における「頼りにならない語り手」の考察をしました。
Q 卒論の内容をどのように学校教育に生かしますか。
A はい、生徒に読書の楽しさを伝えます。読書の好きな生徒を増やしていきます。
総括
面接官は基本的に、受験生の専攻テーマとか興味ないと思っていてください。長々しゃべらないように気を付けるべきです。一応、面接官に質問されそうなことと返答を考えておきましょう。
面接票の書き方11 項目⑫はこちら
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