THE TEAM 5つの法則 (NewsPicks Book) 麻野耕司
生徒であれ教員であれ、どんな人間にも、「人をまとめる」必要がある時がある。初めてのクラス担任、部活の顧問、部活の部長、学級委員長。信頼されている人ほど、大きな仕事を任される。ただ、人をまとめることは、そんな用意なことではない。経験のありなしにかかわらず、チームを組織する役割を任せられても、やり方がわからないということは往々にしてある。チーム作りのバイブル、君を救う本書だ。
読みべき人
チームを作るうえで、以下のことが絶対に正しいと思っている人、この本を読む価値があります。
「目標を確実に達成するのが良いチームだ」
「多様なメンバーがいるチームが良いチームだ」
「チームはコミュニケーションが多ければ多い方が良い」
「みんなで話し合って決めるのが良いチームだ」
「メンバーのモチベーションを高めるためにはリーダーが情熱的に語りかけることが大切だ」
これらは、必ずしも正しいとは限りません。これらの誤解を論理的に解説してくれるのが「THE TEAM 5つの法則」です。
引用 THE TEAM 5つの法則
THE TEAM 5つの法則の魅力
汎用性が高い
本書は「会社の上司とか、社会人が読む本」のように見える。ビジネス向けの本のように見えるかもしれない。たしかにそうであるが、正確に言えば、「上に立つ人間、人をまとめる人間」全てに役に立つ本である。なぜなら本書はいかなる場面でのチームの作り方に言及している作品であるからだ。所属するチームに問題があると思う人であれば、必ず解決策を発見できる。
例えがわかりやすい
例えがわかりやすく、内容の理解がスムーズにいく。「読者のターゲットは中学生以上」と思わせるほど。
読みやすい
ビジネス向けの本にしては、かなり読みやすい作品。論理的であるがゆえに難しい箇所もあるが、「チームの問題の解決策につながらない」箇所は読み飛ばしてもなんら問題ない。中学生や高校生であっても、「チームを作る、チームをなんとかしたい」と考える君であれば、絶対に読みきることができるし、有益な本である。
総括
私Garuda自身は、学校は「人をまとめる役割と与える割に、その役割の手助けをしない」傾向があると思っています。仕事を任せるけど、無責任な場面が多い気がしています。無責任に人を任せる仕事を任されてしまった人を、この本で救いたい。
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