ビジネスマンのための「数字力」養成講座
著 小宮一慶 ディスカヴァー携書
概要
発売以来、ベストセラーとなった『ビジネスマンのための「発見力」養成講座』の続編の作品。「世にあまねく数字を理解することで、ビジネスマンは進化し見る世界が変わる」という著者の考えをもとに、読者の『数字』を育成する作品で。読んで楽しい勉強になる、一石二鳥の一冊。
数字力とは
そもそもタイトルにある「数字力」とはなんなのだという話です。「数字力」とは
1 把握力……全体を把握する力
2 具体化力……具体的に物事を考える力
3 目標達成力……目標を達成する力
の3つです(本書引用)。これらの能力が高まることにより、数字力がつき、世の中を深く広く見て、ゴールまでのプロセスを描く力が増えます。
教訓
ビジネス書を読むことは勉強の面でもいいことですが、10年以上も前のビジネス書を読むと情報が古すぎて参考にならないこともあります。中国GDPの数値は2006年と比べて5倍以上の数値になり、日本の国家予算は20兆も増えました。
普遍的な情報について書いてあるのか、時間に限界のある情報について書いた本なのかによって、時間の経ったビジネス書は読むに値するものなのか、がよくわかりました。
巻末のビジネス用語集などは、役に立ちますが、インターネットが発達した今日の世界では、調べればわかることばかりです。安いからと言って古本のビジネス書に手を伸ばすと、痛い目にあうかもしれません。
とは言うものの、当時の日本の情勢についてわかることもあるので、ぜひ読んでね。
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