英語科教員の判断・評価基準 【学校関係者評価基準】

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記事概要 保護者や生徒、若手の教員が、関わりのある教員の資質を測るための、教員の評価基準を書いていきます。所属する学校の教員に対して、「この教員は大丈夫なのか」「この教員の指導力は十分なのか」という懐疑心を抱いたとき、信頼に値する教員であるか否かを測る参考にしてください。今回は、英語科教員の資質及び評価基準について書いていきます。

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基準1 英検準1級もしくは1級を持っているか

 現在、中学校及び高校の英語科の教員には、英検準1級程度以上の英語の能力が求められています。これは東京に限ったことではなく、日本全国で、英語科の教員は英検準1級以上の資格を持っていることが必須最低限の資格の一つになっています。

 つまり英検準1級は、英語科の教員になるためのボーダーラインであり、また、「英語の教員には、英検準1級以上のレベルの英語の能力が必要」というのは、英語科の教員にとっての常識です。したがって、英検準一級というものは持っていて当たり前の資格です。          

 今日、英語科の教員で英検準1級以上の資格がないというのは、英語を指導する力量を持ち合わせていないに等しいことです。バカみたいなプライドで、英検に関心を抱いていない英語科の教員もいますが、そのたいていは英検準1級レベルの能力を持ち合わせていない教員でしょう。

 正直なところ、中学校の英語科の教員や偏差値の低い高校の教員であれば、英検2級レベルの英語力さえあれば、教科指導に何ら不自由することはないでしょう。しかしながら、中学校の英語科の教員には、英検準2級程度の英語の能力しかないような教員もいます。    

 現在もこれからも、英語科の教員が英検準一級以上の英語の能力を持っていることは必須です。学校の先生に「英検何級ですか」と聞いてみましょう。当たり前のように「英検準一級を持っている」と言えないような教員であれば、英語の力が足りてないとみなしてよいでしょう。英語の指導力の低い 教員の典型です。

基準2 普段の授業を英語で進めているか

 2020年現在、英語科の学習指導要領では、英語の授業は基本的に英語で進めることとなっています。正直、無理な話です。中学1年生に対して、英語の授業を英語だけで進めた場合、誰も話についていけなくなるでしょう。

 なんにしても授業を行うのは教員ですが、英語科の教員は授業で積極的に英語を使うことが求められています。しかしながら、 それをしない英語科の教員もいます。単に英語の能力がないので、英語で授業を進めることができないのです。上段の内容と被りますが、英語で授業を進めるには、英検準1級レベルの能力がないと厳しいでしょう。

 とは言え、中学1年生の授業で使用する英語は、難しいものではありません。語彙はカタカナ英語の延長線上くらいです。教員がきちんと説明すれば、「聞いて理解する」ことは、中学1年生でも十分できます。ですが、それすら行わない、行えない英語科の教員もいます。教員の資質を判別する基準で言えば、中学校1年生の後期の授業であれば、英語科の教員は授業の半分以上を英語で進めるべきです。理想を言えば、中学3年生の授業では7割以上、高校生の英語の授業であれば8割以上は英語で進められるとよいでしょう。英語科の教員が英語で指導を行うことは必須です。

 当たり前のことながら、勉強の成果はすぐに出るものではありません。どれだけ素晴らしい先生でも、1回の授業で生徒の英語のボキャブラリーを5000語増やすことはできませんし、そのような教員はこの世に存在しません。これはどの教科においてもそうです。だからこそ、日ごろの指導の積み重ねが大事なのです。英語においては積み重ねが顕著であり、毎回の授業で、教員が可能な限り英語を話すことが、生徒のリスニングの能力を鍛え、語彙を増やすこと、生徒の英語の能力育成につながります。

 英語や国語では、教員が元々持っている力が普段の授業で発揮されがちです。英語の教員が、授業中にどの程度英語を話しているのかに注目してみましょう。英語科教員の資質は直ちに判断することができます。
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国語科教員の判断・評価基準 【学校関係者評価基準】
記事概要 保護者や生徒、若手の教員が、所属する学校の教員の資質を測るための、教員の評価基準を書いていきます。所属する学校の教員に対して懐疑心を抱いたとき、「この教員は大丈夫なのか」「この教員の指導力は十分なのか」と思った時、信頼に値するよう...

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