美味しさあり、笑いあり、学びあり 「ダンジョン飯」 【学校においてほしい本】

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ダンジョン飯 

著者 九井 諒子

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ダンジョン飯のあらすじ 

 主人公ライオスは、ダンジョン(迷宮)の奥でレッドドラゴンに敗れ、妹のファリンを残して地上に戻ってくる。ライオスは妹ファリンを救い出そうと試みるが、金なし食料なしの物資不足に陥る。すぐにでも妹を助けたいライオスは苦渋の選択として、ダンジョン内のモンスターを食べながらダンジョンを進むことを決める。

「ダンジョン飯」が子どもに与えるもの

自然の摂理

 「ダンジョン内に生態系があるので、人間もダンジョン内の生き物を食することができる」という考え方を元に、主人公ライオス一行はダンジョン内の様々なものを食べていく。「モンスターを食すこと」に多くの人が抵抗感を持つなか、ライオスたちは食事に対しての負担を減らしながらダンジョンを進む。

 「普段食べている野菜も元をたどれば生物の糞や死骸からできている」。現実世界であれ当てはまるこの自然の摂理を、我々人間はふとしたときに忘れてしまう。当たり前に大事なことを思い出させてくれる場面が、「ダンジョン飯」にはちりばめられている。

食事に対しての考え方

 食事のマナーに関しては、ライオスの仲間の「センシ」の哲学が主に関係している。「食べる分だけ頂く」という考えをモットーに、ライオス一行はダンジョン内で出くわす様々な食材を料理する。たとえ野菜をたくさん採集できる環境にいても、生態系への影響を考慮し、必要なだけしか採集しないという考え方も、これからの時代において模範的な考え方になる。

 加えて、「全員が揃ってから食事を始める」「食器は正しい方法で使う」というような小学生が学校に通い始めて初めて学ぶような、基本的な食事作法さえも改めて思い出させてくれる。

神話の世界

 知っていてなんの役に立つという訳ではないが、想像力豊かな幼少期に神話の世界のキャラクター達を知っているということは、子どもの成長過程において重要であると、私Garudaは考える。科学的な根拠は一切ないが、架空の生き物というのは「子どもの思考回路にスパイスを与える」というようなものであると感じている。

 無論、神獣やモンスターは地域によって概念が異なる(西洋ではドラゴンは悪の象徴、東洋では竜は善の象徴とされることが多い)ので、「ダンジョン飯」を通じて完全なイメージをもつ必要はない。しかし、「名前だけでも聞いたことがある」ということが、何かの役に立つことは多い。

 ウンディーネ、ハーピー、グリフォン、バジリスク、クラーケン、ドワーフ、オーク、シェイプシフター、ドライアド、ミノタウロス、バロメッツどれも架空の生き物で、「ダンジョン飯」の作中に出てくるものであるが、読者はこれらの中のいくつを知っているであろうか。漫画であるがゆえに「絵」と一緒にモンスターなどの知識が身につくのは、子どもの成長にとってもいい刺激になるはずだ。

総括

 「おススメの漫画特集」などで名前が上がるほどの作品であり、漫画としての完成度は申し分ない。誰が読んでも面白いと思える作品。

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