教員のいじめに対する認識と教員用いじめ対応マニュアル 【教員が思っている公には言えないこと】

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記事概要 立場や時代にかかわらず、公立私立を問わず、学校の教員が思っているけど言えないことについて説明します。今回は、教員のいじめへの認識と、実際にいじめが発生したときに学校はどう対応しているのかを解説していきます。これらは、公言すると、PTA、人権団体、新聞等のマスコミ、評論家、教育学者などその他もろもろが黙っていないので、現役の教員は絶対に主張しない(できない)ことです。  
いじめは悪という常識 いじめられる側にも非があるはこちら

いじめは悪という常識 いじめられる側にも非がある 【教員が思っている公には言えないこと】
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「いじめ」として認められる事例

前回記事の内容ですが、今回の記事に関係するので転載します。「いじめ」に該当する事例です。
Ⅰ 生徒Aが新しい赤い眼鏡をかけて学校に来た。生徒Bが生徒Aを「やまちゃん(赤い眼鏡がトレードマークの山里亮太を意味している)」というあだ名で呼び掛けたことに、生徒Aは「いじめられた」と主張した。

Ⅱ 解けずにいた算数の問題を、児童Aは休み時間に児童Bに質問した。児童Bは「なんでわかんないんだよ。しゃーねーなー、教えてやるよ。」と問題の解き方を教えた。児童Aは児童Bからの「なんでわかんないんだよ」という言葉で落ち込んでしまい、涙ながらに「いじめられた」と教員に訴えた。

Ⅲ 新学期が始まった5月。生徒Aの名前は「上村(かみむら)」であるが、クラスメイトの数名から「うえむら」という名称で呼ばれ続けたことを、「いじめられている」と主張した。周囲の生徒は、なんとなく「うえむら」と呼び始めたようで、特に悪意はないという。

これらの例は本当にいじめなのかと思ったら、いじめの詳細はこちら

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現在の教育業界の「いじめ」の認識と対応

 学校に関わる「いじめ」には、軽度や重度などの度合いや区分はありません。ちょっとした言い合いも、けがに至る重大な暴力行為も、どちらも「いじめ」と認識される場合があります。繰り返しとなりますが、児童生徒が「いじめられた」と感じれば、それはまず「いじめ」が発生したとされます。すると、学級担任や生活指導担当教員は、「いじめ」を訴える児童生徒に、「いじめ」の実際を聞き取りします。仮に、『この案件は誤解ではないか、いじめたとされる児童生徒に非はない』と思っても、慎重に対応します。「君も悪かったんじゃないか」などの発言は、教員の命取りとなることがあるから、絶対に避けねばなりません。

 聞き取りは、いじめたとされる児童生徒にも並行して慎重に行います。得られた情報を突き合わせ、「いじめ」を訴えた児童生徒が納得すれば、「いじめ」は解消されたとなりますが、いじめたとされた児童生徒やその保護者への丁寧な対応も大切です。なお、この場合でも、「いじめが1件発生した」と教育委員会に報告します。

「いじめ」の事態が深刻化するパターン

 その一方、Ⅰ、Ⅱ、Ⅲのようなケースで、児童生徒が学校に来なくなってしまうと、深刻な事態に発展しかねません。誤解や行き違いがあろうとも、不登校となった子どもの保護者が、「うちの子がいじめを受け、登校できません。謝罪を求めます。」などと言い出せば、いじめたとされる児童生徒への聞き取りを再度行ったり、クラスや学年全員にアンケート調査したり、いじめの場面や状況を見聞きした児童生徒で、公正に的確に説明できる児童生徒への聴取を行ったりします。

 その結果、いじめたとされる児童生徒が自分の誤り認め、謝罪の意を伝えたいとなれば、謝罪や和解の場を設けることになります。謝罪がなされ、不登校が解消されればめでたしめでたしですが、うまくいかない場合もあります。まして、いじめたとされる児童生徒が自分の誤り認めない場合は、問題の解決に長い時間がかかることになります。

 加えて、遊び仲間でプロレス技を掛け合う姿を見かけた児童生徒が、「いじめを見た」とアンケート調査に回答すると、これもいじめの発生とされ、調査や報告が求められます。 
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