臨時保護者会 教員を味方になってくれるPTA 【PTAに感謝】

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記事概要 一教員として、PTAに感謝する思いを具体的にお話しします。
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体罰は許されない

 やや専門的な話となりますが、教員には、法律で児童・生徒への懲戒は認められていますが、体罰は禁止されています。正直に言って、児童・生徒と接していて腹の立つことも多くありますが、体罰で重大事故が発生すれば、教員は免職されることがあります。

授業中に頬をぴしゃり

 ある授業で、配布資料をぞんざいにした生徒の頬を叩くという「体罰」が発生しました。やや興奮していた生徒に偶然声をかけると、「体罰を受けた」と言います。生徒にまず謝罪し、保健室に連れていきました。そして、叩かれたという部分を確認したところ、頬に腫れや傷はなく、また、口中を切ることもなかったので少しホッとしました。保護者にはお詫びの連絡を入れ、直接謝罪したい旨を伝えました。

 続いて、叩いてしまった教員や教室にいた生徒に体罰に至った状況を聞き、教育委員会に第一報を入れ、事故報告書を作成しました。さらに、PTA会長にも事故の一報を入れ、夕刻には生徒宅まで謝罪に行きました。

緊急保護者会

 体罰を受けた生徒の保護者からは、お許しの言葉がありましたが、保護者間に誤解や疑念が生じることを懸念して、緊急保護者会を開くことにしました。それをPTA会長に改めて報告しましたが、「私たちはいつでも学校の味方ですから」というありがたいご発言がありました。

 体罰のあった翌日に、緊急保護者会の案内を配布し、その翌日に会を開きました。急な連絡でしたが、過半数を超す保護者の出席がありました。その中に、「こわもて」で知られる父親がいて、夫婦で保護者席の最前列中央に座りました。

 定時に保護者会を始め、体罰事故に至った経緯を具体的かつ簡潔に説明しました。その後は質疑応答となりましたが、波乱なく保護者会は進みました。発言が一段落した時です。「こわもて」の男性が挙手して立ち上がり、「もうこれでいいでしょう」と言いました。

 それを機に散会となりましたが、PTA会長や役員が盾となろうとしてくださったことや、保護者が会の穏やかな進行に協力してくださったこと、そして、学校のために一肌脱ごうという保護者がいたことに感謝するばかりでした。
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