日本におけるキリスト教に基づく教育2 【日本の教育史】

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記事の概要 今回は、キリスト教による教育の歴史と、名門私立高校・大学が多数誕生した背景について書きます。
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日本におけるキリスト教に基づく教育1 【日本の教育史】
記事の概要 今回は、キリスト教による教育の歴史と、名門私立校が多数誕生した背景について書きます。前回記事はこちらキリスト教に基づく学校  特定の信仰を持たない人間が、キリスト教に基づく教育について述べるのはおこがましいことですが、日本の「神...
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神と信仰

 初詣や観光で神社・仏閣を訪れるだけの、特定の宗教を持たない人間が信仰について述べるのはおこがましいことですが、宗教によっては、実行を難しく思う戒めやタブーを見聞きします。例えば、自分の敵とする人物を愛するとか、一定期間日中は断食するなどはできそうにありません。また、死に直面する状況でも輸血は拒否するとか、信仰を守るために殉死することなどは、考えたこともありません。

 けれど、宣教師や信仰に厚い人々は、命がけで、また、全財産を投げうって異郷や異国での、そして、日本での布教に努めますが、これらもまねることの難しいことと考えます。
 

宣教師やキリスト教の信者による教育

 スペイン生まれの宣教師であるフランシスコ・ザビエルは、1549年に鹿児島に上陸し、キリスト教の日本での初の布教を始めます。言葉も違えば衣食住の異なる地を徒歩で回り、キリストの教えを説くことは、困難なことだったでしょう。しかし、西洋の信仰を広めようとしたことは教育であり、日本で亡くなったことは殉教に当たるのではないでしょうか。

 さて、江戸時代の末期に外圧で開国されると、アメリカ人を始めとしてさまざまな意図を持つ西洋人ン来日します。その一人が、医学を伝えようとしたヘボンであり、キリスト教ではカトリック系、プロテスタント系を始めとして、さまざまな宗派の信者が活動しました。

 明治政府の欧化政策により、英語や洋式マナーを学ぼうとする風潮が高まります。それに適していたのが、キリスト教の信者からの学びで、現在のサークルのような集団が、徐々に学校という教育施設となっていきました。そこに通うことのできたのは、多くは良家の子女でしたので、設立当初からレベルの高い教育が行われました。その流れで、今も有名校や伝統校が日本の各地で存在感を示しています。なお、ミッション系の有名な高校や大学を紹介します。

高校

函館ラサール・聖ウルスラ・白百合学園・暁星・雙葉・聖心女子学園・立教・女子学院・東洋英和・明治学院・聖光学院・サレジオ学院・栄光学園・ノートルダム女子学院・洛星・広島学院・愛光・ラサール

大学

上智・立教・青山学院・明治学院・東京女子・国際基督教・フェリス女子学院・聖心女子・白百合女子・同志社・関西学院・南山

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