記事概要 一教員として、PTAに感謝する思いを具体的にお話しします。
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慢性「金欠病」2
以前の記事でも書きましたが、公立学校には金がありません。要するに、貧乏ということです。校長にのみ、「交際費」という費目がありますが、その金額は年間数万円で、しかも使途が限られています。何かしたくでも、費用のかかることはなかなかできないというのが現状です。
PTA広報紙
ほとんどのPTA組織にあるのが広報委員会です。集まる回数が多い、文章を書くのは不得意などの理由で、敬遠されがちな委員会ですが、学校にとっては貴重な組織です。
主な活動は、1年間に2~3回発行されるPTA広報紙(PTA新聞)の発行です。その年の第一号では、教職員が特集されることが多く、第一号は一人一人の顔写真とPTAからの数種のアンケートへの回答を載せた、職員紹介号というような体裁です。
見開きで校長を筆頭に、教職員一人一人の趣味や昔の姿が学年ごと、組織ごとに紹介され、新年度のスタッフを一挙に知ることができます。しかもカラー印刷。学校だよりでの無味乾燥な職員紹介など、その出来は足元にも及びません。
PTAの予算での発行ですので、学校としてはいかに感謝しても、しきれるものではありません。
祝いの菓子
入学式や卒業式では、ご来賓に案内し、ご出席を賜ります。コロナ禍で、ここ2年ほどは来賓の臨席なしの式が多くなりましたが、控室への来賓の案内や控室での接待をPTAが担当するのが一般的です。
来賓には、式の次第や学事報告などの印刷物を学校が用意しますが、さくら湯や菓子を準備する費用は学校にはありません。したがって、申し訳ないことですが、支払いはPTA任せというか、PTA頼りが現状です。
教職員の恩返し
「恩返し」には程遠いことですが、PTA広報紙の発行では、教職員への原稿の依頼や回収、また、文章の校正に携わることができます。原稿の催促はPTAには重荷ですので、広報委員会担当の教員が自主的に行わなくてはなりません。
児童や生徒数の増加は、PTA会費の増収につながります。児童やその保護者や地域から信頼され、私立学校に負けない学校運営に努めることが、教職員のできるPTAへの恩返しです。
「金のなる木」としてPTAに頼ることは、望ましいことではありませんが、PTAがいざという時の「金のなる木」であることは、学校にとってたいへんありがたいことです。
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