盗撮という、マイナスのイメージをもつ言葉が世間を騒がす前のこと、『どっきりカメラ』という人気のテレビ番組があった。一般人がさまざまな仕掛けやトリックに騙され、驚かされた様子を隠し取り、つまり、「盗撮」し、放送した番組だったが、批判や非難の対象ではなかったと記憶する。また、今に続く『はじめてのおつかい』というテレビ番組も、主人公となる子どもに隠しての撮影という点では、「盗撮番組」かもしれない。しかし、テレビ局に苦情が寄せられたという話は聞かない。
パンツ(下着)がちらっと見えたことを表す、 「パンチラ」という言葉がある。『投稿写真』という、芸能人から一般人までの「パンチラ」写真を載せた雑誌があったが、発売禁止ではなかったと記憶している。また、スカート内や着替えや入浴場面などを「盗撮」した映像は、ポルノとして販売されていたが、これも規制の対象となったとは記憶していない。
では、今、何が問題なのか。法律には明るくないが、撮影される側の許可なく、いかなる写真も撮影してはならないということだ。スカート内や着替えとなれば、その無許可の撮影や共有や販売はなど間違いなく処分や処罰の対象となる。それでも「盗撮」行為が絶えないのは、盗撮の対象に気づかれなければ、相手に迷惑を掛けてはいないと、自分に都合よく解釈しているからではないかと思われる。

できるかもしれない……学校での盗撮
教員による女子児童・生徒の盗撮と、盗撮したデータを共有する教員グループの存在が世間を騒がせている。逮捕者の出た学校では、緊急保護者会が開かれたが、学校管理職からどのような説明があり、保護者からどのような意見が出されたかは不明なものの、問題の...

教員・警察官・自衛隊員による盗撮
教員や警察官や自衛隊員が引き起こす事件や不祥事に対する世間の視線は厳しい。たとえば、「先生がそんなことをするのか」「先生のくせに何やってんだ」という非難や批判は今に始まったことではない。そして、教員や警察官や自衛隊員による非行への処分は厳し...
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